ゲゼルの老化するお金 なぜ銀行だけが儲かり庶民は貧乏なのか?

 

あるモノの価値は

交換するモノの価値としてしか比べられないので、その時々で変動していた

そこに、お金が誕生した・・・

NHK エンデの遺言より

お金が生まれたことで

手元に物がなくてもお金でモノとの交換が可能となった

すると、

お金はモノの価値を表す尺度となり、お金そのものが価値を持つようになっていった

一方、実際の物の価値は、時間と共に失われていく・・

しかし、お金の価値は変わることがない

つまり、お金は財産として価値を蓄える機能を備えることになった

そして、お金を持つものは有利となり、貸し付けたり利子を取るようになり、資本としてのお金が機能する時代が始まった

お金は更に変化を続ける

金貨や銀貨に変わって、紙幣が生まれた

そして、金貨の交換を保証されていた紙幣は、その裏付けを持たない金利となり、我々の経済に混乱をもたらすようになっていく

Wall Street Crash 1929

エンデは、歴史の中に埋もれていた、一人の経済学者に注目する

Fotos, Abbildungen und Zitate – eine Auswahl

「私が知る限り、それはシルビオ・ゲゼルから始まりました。

お金の問題を真剣に考えた最初の一人です。ゲゼルは、お金は老化しなければならないというテーゼを立てました。

さらにお金は、経済活動を終えた後は消え去るようにしなければならないとも言っています。

血液は骨髄で作られて循環し、役目を終えれば排泄されます。循環することで肉体は機能し、健康が保たれているのです。

お金も経済という有機体を循環する血液のようなものだと主張したのです。」

ミヒャエル・エンデ

エンデが注目したシルビオ・ゲゼル(1862-1930)の『老化するお金』とはどういったものなのか?

経済学者ケインズは、『マルクスよりもゲゼルの自由貨幣論に、新しい社会変革の可能性がある』と記述している

今からおよそ70年前に、このゲゼルの自由貨幣を実践した町がある。ドイツ国境にほど近いオーストリアのベルグル

世界恐慌は、この地方都市にも及んで失業者は街に溢れた

そこで、1932年、町はベルグルだけで通用する地域通貨を発行する

その資金で公共事業を起こし、失業者に職を与えると、給料として与えられた地域通貨はまたたくまに景気を回復させた

この紙幣はスタンプが張られているものしか使えず、そのスタンプから起算して1か月に1%づつ価値が減っていく。

そのため、紙幣を手にしたものは価値が失われる前に使用するので、お金が循環していく

ゲゼルが考案したこの「老化するお金」は、ため込まれる前に循環する画期的なものだった

しかし、オーストリア政府は、『貨幣の発効は国家の独占的な権利である』として、

わずか1年でこの地域通貨を禁止した。

古い文化が残る世界のどの町でも、その中心には神殿や寺院や聖堂があります。

そこから秩序の光が発していました。

今日の大都市の中心には、銀行のビルがそびえたっています。お金もまた、聖堂と同様に永遠性を持っています。

実際のモノや品物は、滅び朽ちるのに対し、お金は不滅なのです。

それは、実際、偶像崇拝といっていいでしょう。お金は奇跡を起こします。

お金の増殖は不思議以外のなにものでもありません。

ミヒャエル・エンデ

銀行全体としてみれば、貸し出したお金はそのまま預金として戻ってくる

これは、銀行だけがもつお金を生み出す機能で、「信用創造」と呼ばれ、この信用創造を繰り返すことで、銀行は手持ちの預金額の何倍ものお金を貸し出すことが出来る

銀行の資本は自己増殖していき、しかも、全ての貸し出しには利子が課せられている

私たちが普段使っているお金の大部分は、こうした銀行からの貸出金として信用創造されたものなのである

無利子経済を私たちは真剣に考えなければなりません。

今日の経済が抱えている大きな問題は、誰も生産的な事へお金を投資しようとしないことです。

最も利率が高い物へお金を回し、ひたすら利潤を追求しています。ただそれだけなのです。これは、非常に深刻な問題です。

現在のお金は、全てのお金の90%が銀行のお金であり、クレジットです。このままでは、利子の上に利子を生み出し、経済は大きくなろうとし続けます。

スウェーデン国立ルンド大学 パルース教授

最後のミヒャエル・エンデの言葉

私たちが生きるこの世界では、近代自然科学の問題から、社会主義、宗教、文化、経済と問題は全て関連しています。

どれか一つの問題を取り上げようとすると、他の問題も浮上して、全ての問題を同時に解決できない。と思ってしまう。

しかし、一刻も早く問題を解決しなければなりません。

問題の要。

それは、お金です。

様々な問題が段々とつながり、城攻めの軍のように、その包囲の輪を縮めていこうとしています。城は敵に囲まれ、どの窓から外を見ても、包囲軍がすぐそこに迫っているのです

お金は自然界から生まれたものではありません。

人間が作ったもので、普遍性を持った唯一のモノがあるとすれば、「それがお金だ」と信じられています。

しかし、人間が作ったモノであれば、必ず変えることが出来るはずです・・

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