笹やぶの中でも簡単に採れるネマガリタケは、小粒でもタケノコの味

何だかよく分からないと思いますが・・・

竹やぶの中からタケノコを採ってくるのと、笹やぶの中から笹の子を採ってくるのは、大体同じです

一般的によく目にするスーパーに売っている太いタケノコは、モウソウダケ(孟宗竹)という種類です

映画「竹取物語」で沢口靖子さんが出てきた竹がこれです。主題歌:ピーター・セテラ “STAY WITH ME” (古い・・)

一方、弓とか釣り竿とか、加工品の素材として利用されるのは「マダケ」です。昔の竹槍とか・・

このマダケは、5月から6月頃に採集するのですが、時期を逃すとエグミが強くなるので別名を「にがだけ」とも呼びます

ただし、採りたての美味しさは、モウソウダケよりもマダケの方が上回るとも言われていて、刺身でも食べることが出来ます。

(マンガ「美味しんぼ」では、採りたての筍を刺身にして食べていました。第4巻3話/旅先の知恵(浜鍋、筍の刺身))

ちなみに、竹にも花が咲くのですが、あまりに咲かないためにほとんどの人は花を見たことはありません

マダケは120年に1回しか花を付けないと言われています(モウソウダケは70年に1回)

見れたら、一生に一回のことでしょう

孟宗竹-皮にふさふさした毛が生えている、えぐみが少ない

モウソウチク(孟宗竹)

農水省 モウソウチク(孟宗竹)

真竹-京都に多い、皮に毛がない、黒い斑点がついている、節に溝がある

マダケ(真竹・苦竹)

マダケ(真竹・苦竹)

マダケ(真竹・苦竹)

その他 破竹-皮が赤紫色をしている、市場には出回らない

ハチク(淡竹)

そして、今回採ってきたのが、笹の子(チシマザサ)です

別名ネマガリダケ、サイズは小さく5~6月、 寒い地域の山野に広く分布しています

タケノコしか食べたことのない人には、「えっ!笹なんて人間が食べれるの?パンダじゃなくて!?」と言われたりします

でも、竹も笹もイネ科タケ亜科に属する植物なので、生き物としては同じです

大きい物を「竹」、小さい物を「笹」と呼んでいるだけです

竹は西に広く分布していて、北海道のような寒い地方では一般的ではありません

東北の山菜でも、竹と言えば孟宗竹や真竹ではなく、「ネマガリタケ」のことを指します

全国の呼び名:ねまがりたけ(各地)、がっさんだけ(山形)、じだけ(北海道、青森、岩手、秋田、山形)、しの(長野)、じんだけ(群馬)、ちまきざさ(山口)

ということで、こんな笹やぶの中に入っていけば、食べられるタケノコに出会えます

群生して生えているので、数分で何十本も採ることが出来ます

タケノコと違って、掘ったりする道具も必要ありません 採るときには、根元近くを切るのではなく、手で自然にポキッと折れるところを探して横に折ります

東北に行けば、寒風に耐えるチシマザサは斜めに生えているので、ネマガリタケも根が曲がって斜めに生えています(関東では、まっすぐ生えているのしか見たことがありません)

季節を楽しむ程度なので、数本で十分(採り過ぎると、このあとの作業が非常に面倒です)

水にさらして汚れを落とします

アクは採ったその日なら、そのまま料理して大丈夫です(タケノコのような強烈なエグミはほとんどありません。皮をむき続けると、手にアクの感触がある程度)

10センチあった笹の子が、半分になりました。皮をむくのに慣れてないと、先がボキボキとおれてしまい脱力感を感じます

今回は、全部きれいにむけました。先端が一番柔らかく美味しいので、シャーペンの芯のようになるまで丁寧にむきます

1分程茹でて、そのまま食べてみると非常に良い竹の香りがします。たぶん、香りだけなら、孟宗竹よりも良い香りです

東北ではお味噌汁の具にして、シャキシャキ、クキクキと音を鳴らしながら食べるのが定番ですが、あえて揚げてみました。

思った通り、味も香りもなくなりました。皿のひとすみに添えて、春を見る程度の大きさですから、しょうがありません

そろそろ時期も終わりかけですが、

いつか、こんなに立派なネマガリタケを採りに行きたい・・・

菅江真澄「タケノコ(チシマザサの若芽・ネマガリダケ)」(1810年、男鹿の鈴風)

菅江真澄「タケノコ(チシマザサの若芽・ネマガリダケ)」(1810年、男鹿の鈴風)

以上

”笹やぶの中でも簡単に採れるネマガリタケは、小粒でもタケノコの味” でした

おわり

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