ロッキー山脈のボロキレが金になる!?Mrイートンが探すお宝は

 もしも、ボロボロの布切れに100万円の価値があるとしたら!? 

Mr.イートンはそんなお宝を探すヴィンテージ・ハンターです

家族etc

名前:Brit Eaton  ブリット・イートン

誕生:1970年ニュージャージー生まれ

家族:父親-銀行投資家、母親-考古学好きな普通の人

経歴

◇1992年、22歳

中古のハーレーダビットソンをオランダのロッテルダムに輸送、ノルウエーでツーリング開始

その間、現地のヨーロッパでハーレーを売る顧客を見つけ、アメリカに戻りヴィンテージ・バイクを販売することに成功

その後、複数の職業を転々とする(タクシーの運転手、コンサートのTシャツ販売、ヌーディストビーチでアイスクリーム販売etc

◇1997年、27歳

トレッキング探検会社に入社

プエルトリコのメカジキ延縄(はえなわ)漁船に乗船

転機

メカジキ漁船のキャプテンからこんな話を聞く

輸入代理店に勤めている船長の母親が、「フロリダの倉庫に大量の中古のリーバイスを持っている」 

その話を聞いた時、ブリット・イートンはあることを思い出します・・・

ノルウェーのハーレー・ダビッドソンの顧客たちが言っていたこと

『今度来るときには、バイクと一緒にヴィンテージのリーバイスも一緒に持って来て欲しい!!』

ヴィンテージ市場へ進出

ヴィンテージ市場に注目した彼は、フロリダに戻り750ドルでその梱包を購入します

彼がその梱包のストラップを切ったとき、山のような量のデニムがあふれ出しました

 「このジーンズの山は、穴がいっぱい空いているうえに、裂け目だらけで相当ひどい状態だったMr.Eaton

まだ、デニム・ヴィンテージの知識を持っていない彼は、夜通しジーンズを修復することに時間を費やします

そして、つぎはぎして修復したデニムを、3着10ドルのセット販売でフリーマーケットに展示します。

ところが、思うようには売れず利益はわずかなものでした

 しかし、ある日

このフリーマーケットでブリット・イートンは「あること」に気が付きます

一部の客たちは、ぼろぼろのジーンズの状態に関係なく、興奮しながらそのぼろ布を積み上げているのです

「んっ!!?」

そう、彼らこそが、その後の顧客となる、ヴィンテージのデニム・マニアたちでした

このとき、ブリットは初めて、デニム・ヴィンテージの価値に気が付きます

それ以来、彼は独学でリベットや縫い目、デニム・タイプ、ラベル、サスペンダー・ボタンの位置等を学んでいきます

デニムサファリの始まり

歴史家のリン・ダウニーによると、「ジーンズ」が初めて誕生したのは1873年、リーバイ・ストラウスがデニム・パンツの縫い目に、リベットを入れたときだそうです

しかし、リーバイ・ストラウスのヴィンテージを見つけるには場所的制限があります

リーバイ・ストラウスは、第二次世界大戦後までは、米国東部でジーンズを販売していなかったため、東部でヴィンテージを見つけることは困難でした

そこで、 ブリットは1997年8月にコロラドに移住し、ロッキー山脈沿いに旅を始めます

西部開拓時代、19世紀の鉱山ブームでは多くの人々が一攫千金を夢見てコロラドに集まってきました

その旅において彼は、数ある中古品店はヴィンテージを収集するのに最適な場所ではないことを体感します

ヴィンテージとは、『要らないから売ったモノ』ではなく、『何代にもわたって着古されて忘れ去られた物』であると

 曽祖父たちが着ていた歴史ある服を収集する際に、一番重要なことはその情報源でした

彼は、街のバーやカフェ、ガソリンスタンド、アンティークショップなどで話しを聞き、情報収集を行うのですが、特に価値のある情報は忘れ去られた情報だと言います

  • 19世紀のアメリカにあったはずの何世代も続く牧場の家族の電話番号
  • 地図上にも存在しないゴーストタウンとなった町の住所
  • 鉱夫たちの旧サロン

このような場所に宝は埋まっていると彼は言います

牧場主にヴィンテージの説明をするブリット・イートン 写真:トムFowlks

して、運良く宝のありそうな地に辿り着いた後、彼が最も大切にしているルールがあります

それは

「そんなとろこには何もないよ」と人が言ったことを信じないこと

ぼろ切れの宝物は

誰も寄り付かないような農家のゴミ堆積場

捨てられた車

燻製場の中などの、誰も寄り付かないような場所に隠されているからです

 

このような、宝を探す旅を彼は”デニムサファリ”と呼んでいます

彼は1か月に10日ほどデニム探しの旅に出ます

  • ロッキー山脈の廃坑のトレーラー
  • ニューメキシコ州の納屋の屋根裏
  • 廃棄された鉱山のシャフトの中

ヨイショっと・・ 

『あったぜ!!』 

 彼にとっての金(きん)は、当時の金の採掘作業者たちが身に着けていた服でした

ボロキレが大金になる

最近、彼は1880年代のヴィンテージのLevi’s 501と、これまで知られていなかったJackson St. Overall Co.の希少ジーンズを回収することに成功しました

どちらもまだ着用可能な状態です

 

写真:501このデニムも100万円以上の価値がある)

いまや、彼の顧客は世界中のヴィンテージファンばかりではなく、リーバイスラルフ・ローレン、ディッキーズなどの主要メーカーと直接取引を行っています

そして、それらの歴史的な遺産は、会社の展示室に1点100万円以上で引き取られているそうです

ヴィンテージには専門的な知識が必要ですが、彼曰く、誰でもおおよその年代が分かる簡単な方法がこちらです  

1.リーバイスのバックの赤タブに大文字の「E」があるか?

リーバイスは1971年に小文字の “e”に切り替えています 大文字だったら1971年以前のデニムです

2.バックルバックはあるか?

第二次世界大戦前に生産されたほとんどのジーンズは、後ろに締め付け用のバックルが付いています

3.サスペンダーボタンはありるか?

サスペンダーボタンは、1920年代初期に、作業用のパンツから消え始めています

4.バックポケットはいくつあるか?

1800年代後半のジーンズは、後ろは右側にしかポケットがありません

ボロボロの切れ端やデニムを探し、年間数千万円は稼いでいるとされるヴィンテージ・ハンターはこう言います

『もしも、ヴィンテージの基準をすべて満たしたものを発見した場合には、相当注意して取り扱ってください 

たぶん、そのデニムは車以上の価値があります!!』

 そして、彼は今日も荒野で ”デニムサファリ” の旅に出ます

以上

ロッキー山脈のぼろ切れをお宝にする ヴィンテージ・デニム・ハンターMr.イートンでした

 



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